中山競馬場の特徴
中山競馬場の特徴
中山競馬場の傾向をちょっと覗く
中山競馬場といえば言わずとしれた"ゴール前の砦"である急勾配の坂が特徴として挙げられる競馬場になります。その傾斜は日本一で毎年競走馬の難関となっています。この坂を上手く越えなければ勝利はつかめないといっても過言ではないでしょう。
また中山競馬場は有馬記念をはじめ、中央競馬の主要なレースが多く開催される競馬場でもあります。そのため来場者数は全国トップクラスで季節ごとに多くの競馬ファンでスタンドは埋め尽くされます。
坂の高低差は2.4m
2.4mというとピンとこない方もいると思いますが、街角にある電話ボックスよりちょっと高いくらいだと思います。確かにそう聞くとたいしたことないと思われてしまいそうですが、坂の距離が短いと考えるとやはりこの坂は馬にとってキツイものということがわかります。
というのも高低差は2.4mなのですが、勾配は約1.6%。これは日本にある競馬場の中で、最も高い数値となっています。つまり高いし急な坂という感じです。これを超えてすぐゴールならまだしも、その後300m近いストレートを駆け抜けなければならないわけですから、競走馬に与える負担は想像以上のものがあるでしょう。
ストレートは短い
新潟競馬場のストレートが約600mあるのに対して、中山のそれは300mほどしかありません。もちろんその前に坂があることはここまでしつこく取り上げてきたとおりですが、このストレートの長さによる影響はひそかかに訴えてくるものがあるでしょう。
例えば300mのストレートというのは追い馬にとっては不利なものになるかも知れません。勝負をかけるタイミングとしては坂が終わるちょっと手前ということになるでしょう。
逆に逃げ馬先行馬にとっては、スタミナが尽き始める中での短距離はありがたいものでしょう。しかしあくまでそういった勝負ができるところで順位を上げた上でストレートを迎えなければならないことは言うまでもありません。
中山は追い馬有利?
コース、距離などを考慮すると一概に言えない部分もあるのですが、トータルで見ると、追い馬が勝つ確率の方が高いのかなという印象です。やはりスタミナという点で、最後の最後まで勝負ができる馬というのが順当に勝ちを収めているような気がします。
予想をするときは、短いながらも最後のストレートで勝負できる馬というのを優先的に選んだほうが良いかも知れません。
それは逃げ・先行馬なら最後まで粘れそうな馬、追い馬であればスタミナが長くもちそうで我慢ができそうな馬ということになるでしょう。
このようにコースの形状が特徴的なために、意外に得意不得意がハッキリわかれやすいのが中山競馬場です。